旅をしたくなる本、といったところか。そのタイトルの通り、「何でも見てやろう」の精神で1960年代の世界を旅をした作者の貧乏旅行記。手持ちのお金はごくわずか。身体一つで歩き回る。その先々で、「いかに安くあげたか」を自慢する。そればかりか、「いかに外国の女にもてたか」も自慢する。鼻持ちならないが、その開けっぴろげな告白には良くも悪くもひきこまれる。好奇心という空腹を、ムシャムシャと貪りつくすように満たしていく旅行記だ。
そんなわけなので、非常にパワーのある作品。そのパワーに惚れ込む人もいれば拒否反応を起こす人もいるだろう。出版は1961(昭和36)年。
ガガーリンが宇宙に飛び立ち、地球一周に成功した年だ。冷戦の真っ只中だったわけだ。そんな時代を象徴する一冊である。
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